Amazon知的財産権ポリシー
適用されるマーケットプレイス: イギリス

Amazon知的財産権ポリシー

Amazonは、購入者に世界中で最も幅広い種類の商品を提供し、すばらしい購買体験をしていただけるよう取り組んでいます。Amazonでは、ブランドやその他の権利所有者の知的財産権を侵害する出品を禁止しています。

このページでは、知的財産権に関する情報や、Amazonに出品する際に発生する可能性がある、知的財産に関するよくある懸念についてご案内しています。これは法的アドバイスではありません。出品者の知的財産権または他人の知的財産権に関する専門的な質問については、法律の専門家に相談してください。

著作権


  1. 著作権とは何ですか?

    著作権は、ビデオ、映画、音楽、本、ミュージカル、TVゲーム、絵画、テクノロジーベースの作品(例:コンピュータープログラム)など、著作者の著作物を保護するものです。 一般に、著作権法は、公共の利益のため、著作者による著作物の制作を奨励することを目的としています。 著作権保護を受けるには、作品が著作者により制作されているとともに、一定の創造性が認められる必要があります。通常、著作物の著作者は、その作品の著作権を所有します

    通常、著作権保護は作品を制作した時点で発生し、登録、証明書の提出、その他の正式な行為は必要ありません。

    ヨーロッパの一部の国では、制作者が利用できる任意の登録システム(例:スペインのRegistro General de la Propiedad Intellectual、イタリアのSIAE)がありますが、これらは証明または管理の機能のみを果たします。

    ヨーロッパでは、国ごとに独自の著作権法がありますが、すべての著作権法は許可での著作物のコピーや使用を禁止しています。また、EEAまたはイギリスへの商品の無許可での輸入(およびその販売)を禁止する法律もあります。後出の並行輸入品のセクションを参照してください。

  2. 商品詳細ページに使用している画像について、自分が著作権を所有しているかどうか、どのように分かるのですか?

    通常、著作物の著作者が、その作品の著作権を所有します。 出品者が自身の商品の写真を撮影した場合は、通常、出品者にその写真の著作権があり、その商品を販売するためにその写真を商品詳細ページに使用することができます。ただし、ある写真が第三者のウェブサイトに掲載されている場合は、その写真を当該者の許可なく商品詳細ページにアップロードすべきではありません。

    例: Pinzonブランドの所有者が、以下のシーツの写真を撮影した場合、シーツの画像の著作権を所有します。出品者がこれらの画像をコピーして、別の商品詳細ページに商品を出品する場合、出品者はシーツの画像に対する権利所有者の著作権に違反することになります。


    注: 出品者が商品詳細ページに著作権で保護された画像を追加する場合、出品者はAmazonおよびその関連会社にその画像を使用する権限を付与します。 出品者がその商品をすでに販売していない場合でも、出品者が自身の著作権で保護された画像を追加したページに、他の出品者が販売のために商品を出品することができます。第三者の著作権を侵害しないためには、必ず出品者自身で作成した、あるいは著作権の所有者からアップロードする承認を得た画像やテキストのみをアップロードしてください。

    著作権の基礎知識およびよくある質問について詳しくは、 European IPR Helpdesk / EUIPO / WIPO / UK IPO のウェブサイトをご覧ください。

  3. 出品中の商品の著作権を所有しているかどうか、どのように分かるのですか?

    出品している商品が著作権を侵害していないことを確認することは重要です。さもないと、出品権限が停止になり、法的結果に直面する可能性があります。

    Amazonでは、著作権所有者から許可を得た場合や、その使用が消尽原則により保護されている場合、第三者の著作物を出品できる可能性があります。消尽原則について詳しくは、後出の並行輸入品のセクションをご覧ください。

  4. 個別の工業意匠についても著作権保護を受けることはできますか?

    一部の国(例:フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア)では、機能的創作と美的創作の2つの性質を持つ工業意匠も、作品として著作権で保護されます。一部の国では、高い「芸術的な特性」を持つ意匠のみが著作権で保護される一方、規定が少ない国もあり、要件はさまざまです。そのため、いかなる商品意匠も、著作権で保護されている場合があり、自由に複製することはできないという点にもご留意ください。

    著作権と意匠権の保護は共存できます。

商標


  1. 商標とは何ですか?

    商標は、言葉、記号、意匠、またはそれらの組み合わせ(ブランド名やロゴ)で、企業が自社の商品やサービスを識別したり、他の企業の商品やサービスと区別するために使用します。 つまり、商標は、商品やサービスの出所を表します。商標法は通常、購入者が商品やサービスの出所に関して混乱するのを防ぐために存在します。

    例: 「Amazon」は、Amazonの多くの商品およびサービスに使用される商標です。Amazonの商標には他にも、「Available at Amazon」の商標など、画像と言葉の両方が含まれているものがあります。


    商標権者は通常、国固有の商標登録機関(例:ドイツのDPMA、イタリアのUIBM、フランスのINPI、スペインのOEPM、イギリス(UK)のUK IPO)、または欧州連合知的財産庁およびBOIP(ベネルクス地域)などのクロスボーダー機関に商標を登録することで、商標を保護します。 商標の保護は本質的に地域によるものであり、商標登録の保護における地理的な範囲は限定的で、登録場所に応じて異なります。たとえば、国内の商標により、EU全域で商標権者が保護されることはありません。一方、EUの商標は欧州連合加盟国すべてで保護されます。

    場合によって、および国(イギリスを含まない)によっては、商標が登録されていないにもかかわらず、商取引における商標の使用にのみ基づく商標権を個人または企業が所有することがあります。これらの権利は未登録の商標として知られ、非常に限定された条件でのみ成立します。

  2. 商標によりどのようなものが保護されますか?

    商標法は通常、特に特定の商品またはサービスの提供者、保証者、関係者について、購入者の混乱が予想される場合に、無許可の第三者による商標の不正使用から出品者の商品またはサービスを保護するものです。

    商標権者は、(a)所有者が商標を登録したものと同一の商品またはサービスである場合、(b)登録済みの商標に類似する商品またはサービスについて、購入者が混乱する可能性が高い場合(使用されるマークが同一ではなく、類似しているのみの場合も含む)、または(c)所有者の商標が関連する地域 内で知名度があり、同一または類似のマークの不正使用により、所有者の商標の特有性または知名度が不正利用されるか、それに悪影響が及ぼされる場合において、第三者による特定のマークの使用をやめさせることができます。

  3. Amazonでは、どのような種類の商標が表示されますか?

    商標は多くの場合、Amazonの商品詳細ページにおいて商品名やブランド名という形で表示されます。たとえば商標「Pinzon」は、以下の商品詳細ページのブランド名または「著者名」の項目に表示されます。 「Pinzon」の商標は、商品詳細ページの商品名(「Pinzonフランネルシーツセット – キング、セージ」)にも表示されます。


    商標について詳しくは、EUIPOのウェブサイト(またはイギリスの場合はUK IPOのウェブサイト)をご覧ください。

  4. 商標を使用するには、常に商標権者の許可が必要ですか?

    商標権者ではないという理由だけで、権利保有者の商品を出品できないとは限りません。商品が正規品で違法な並行輸入品ではない場合、商標を使用して特定の商品を販売することができます。並行輸入品が違法になる状況について詳しくは、後出の並行輸入品のセクションをご覧ください。

    例: 正規品のPinzonシーツセットを販売し、それをPinzonシーツセットの商品として宣伝する場合、Pinzonの商標権を侵害することはありません。

    ただし、商品の商用化に反対する正当な理由がある場合(特に、販売後に商品の状態が変わったか、正常に機能しなくなった場合)、権利所有者は商標の使用を禁止することができます。

    例: 商標権者が商品に高品質の画像を提供して高品質のパッケージで販売している場合、所有者は、商品に高品質のイメージを与えなくなるような安価なパッケージでその商品が販売されることに反対できる可能性があります。

    その他のほとんどの不正使用は、商標権の侵害にあたります。第三者の商標を侵害しているかどうか不明な場合は、Amazonに出品する前に法律の専門家に相談してください。

  5. 出品者として、第三者の商標を使用できるのはどのような場合ですか?

    出品者は通常、次の場合に第三者の商標を使用できます。

    1. 正規品を出品する場合。出品者は商標登録名を使用して、それらの商品を出品できます。 たとえば「Pinzon」の正規品を出品する出品者は、商標を使用して正規品を識別しているため、必ずしもPinzonの商標を侵害しているわけではありません。
    2. 商標登録された単語を通常の辞書に記述されている意味で使用する場合
    3. 商品が商標登録された商品と互換性のある旨を事実どおり記述する場合。たとえば、Kindle電子書籍リーダーに対応するケーブルを出品する場合は、ブランド名「Kindle」を使用して、商品詳細ページのテキストに互換性があることを示すことができます。互換性を示すためにロゴを使用することはできません。ブランド名のみを使用してください。互換性に関する記述は、真正であり、購入者の購入決定に関連している必要があります(たとえば、商品が実際にすべての競合他社の商品と互換性がある場合、互換性に関する記述がなくても購入者が「間違った」商品を購入するリスクが発生しないため、これらの商品のブランドを使用することはできません)。

      「類似」に関する記載(例:商品が「Kindleに似ている」または「Findと同等」と記載)は、ストアや状況によって商標法の侵害にあたることがあります。このような類似性を比較する記載を行う前に、法律顧問にご相談ください。

      商品名に異なるブランドの商品との互換性を示す場合は、Amazonブランド名ポリシーも考慮して、以下のように商品名を作成します。商品名にこのフォーマットを適用しない場合、商標権を侵害する可能性があるとして出品情報が削除されることがあります。

      ブランド互換商品の商品名のフォーマット

      [商品のブランド名] + [商品名] + [メイン商品のブランド名] + [メイン商品名] +「用」/「との互換性あり」/「に適合」/「向け」+(該当する場合、その他の商品名の要素)

      例:

      • Xandu USB充電ケーブル、AmazonBasicsスピーカーとの互換性あり
      • TonTonスリーブ、Kindle Fire向け

      一般的な互換商品の商品名のフォーマット

      「汎用」+ [商品名] + [メイン商品のブランド名] + [メイン商品名] +「用」/「との互換性あり」/「に適合」/「向け」+(該当する場合、その他の商品名の要素)

      例:

      汎用交換フィルター、AmazonBasicsウォーターフィルターA3用

    4. 出品者自身の備品を使用して、購入者がカスタマイズできる正規品(すなわち、オンデマンド印刷)を販売する場合。たとえば、出品者がカスタマイズしたメッセージや写真を、正規品の「Callaway」ゴルフボールに印刷する場合などです。

      出品者には、商標権者の権利を侵害する注文を出荷しないようにする責任があります。カスタマイズされる注文で、権利侵害となる内容が購入者から提供された場合でも、出品者はその注文を出荷してはいけません。たとえば、カスタマイズされるTシャツに、購入者がAmazonのロゴを追加するようリクエストしている場合、この注文を出荷することはできません。

      カスタマイズ可能な商品を出品する場合は、以下のガイドラインに従ってください。

      • 次のように商品名を作成します。

        カスタマイズ可能なブランド商品の商品名のフォーマット

        [メイン商品のブランド] + [メイン商品の名前] +「を使用して作成した」/「からパーソナライズされた」/「製の」+「カスタマイズ」/「パーソナライズ」[商品名] +(該当する場合、その他の商品名の要素)

        例:

        1. ジッポーライター製のカスタマイズライター
        2. Yeti Tumblerを使用して作成したパーソナライズXandu Tumbler

      • カスタマイズできる商品を出品する場合、商品画像に元のパッケージを含めてはいけません。
      • カスタマイズしている商品のブランドを、商品説明のブランドに記載してはいけません。


        不適切なフォーマットのカスタム出品の例


        修正されたカスタム出品の例

        これらのフォーマットに従っていない場合、商標権を侵害する可能性があるため、出品情報が削除されることがあります。

    注: 商品が商標登録された商品と互換性があることを正当に主張する場合は、商品仕様や商品説明にも「互換品」または「代替品」を使用してください。
  6. Amazonで出品する際、商標法に違反していないことはどのように確認できますか?

    出品している商品や出品情報の内容が、商標権を侵害していないことを確認することは重要です。さもないと、出品権限が停止になり、法的結果に直面する可能性があります。Amazonで商品を出品する際は、以下について検討してください。

    1. 出品する商品は、知名度の高い販売業者から調達されているか?
    2. どのように商品を入手したか?また、問い合わせがあった場合正規品であると証明できるか?
    3. 商品の説明は、購入者の混乱を招くおそれがないか(例:ノーブランドのシーツセットの商品詳細ページにおける情報を見て、購入者がPinzonシーツセットを購入していると勘違いしないか)?
    4. 類似性を説明する(許可されていない)のではなく互換性を説明する(通常許可されている)ために、誤解を招かず事実に基づいた方法でブランド名または商標が使用されているか?

    以下の表は、Amazonの出品ポリシーに基づいて適切に出品されているブランド商品と適切に出品されていないブランド商品の例です。

    出品名 ブランド 出品ステータス
    AmazonBasicsスピーカー (空白) 停止中。ブランドのフィールドが間違っています。ブランド項目が空白のため(「AmazonBasics」ではない)、商品名からAmazonBasicsの商品であることが推測できません。
    AmazonBasicsスピーカー AmazonBasics 出品中。ブランドのフィールドが正しく記入されており、適切な商品名が使用されています。
    6フィートUSB充電ケーブル、AmazonBasicsスピーカーとの互換性あり (空白) 出品中。充電ケーブルがAmazonBasicsのスピーカーにのみ互換性があり、その他すべての電子機器との互換性が無い場合、適切な商品名とブランドのフィールドが使用されています。(充電ケーブルが複数のブランドと互換性があるが、すべてと互換性があるわけではない場合は、商品名に最も重要なブランドを使用し、 他のブランドは商品仕様で明記してください)。 商品名はAmazonBasicsの商品との互換性を示していますが、AmazonBasicsブランドの商品であることが推測できません。ノーブランド商品の場合、ブランドのフィールドは空白のままにできます。
    6フィートUSB充電ケーブル付きワイヤレススピーカー、AmazonBasicsスピーカーとの互換性あり Wireless Speakers Inc. 出品中。ブランドのフィールドが正しく記入されており、適切な商品名が使用されています。ただし、充電ケーブルがAmazonBasicsのスピーカーと互換性があり、その他すべての電子機器との互換性がない場合に限ります(充電ケーブルが複数のブランドと互換性があるが、すべてと互換性があるわけではない場合は、商品名に最も重要なブランドを使用し、 他のブランドは商品仕様で明記してください)。

  7. 偽造とは何ですか?

    偽造は、商標権の侵害の一形態です。偽造とは、商品またはパッケージの登録商標、または登録商標に酷似するマークを違法に複製することです。

    不正に登録商標を使用することなく、異なる商品詳細ページに類似の商品が出品される場合、その商品の外見が商標登録済みの商品に似ているか全く同じに見える場合でも、偽造品ではありません。ただし、類似の商品は、他の知的財産意匠権を侵害する場合や、(一部の国では)不当競争または詐称通用を引き起こす場合があります。

特許


  1. 特許とは何ですか?

    特許は、発明を法的に保護する手段です。 特許が認められると、特許権者には所定の年数の間、第三者による発明品の生産、使用、出品、販売または特許権の保護を承認する国への輸入を制限する権利が認められます。

  2. 特許にはさまざまな種類がありますか?

    EUまたはイギリスにはありません。その他の国では、さまざまな種類の特許区分があります。たとえば、米国には、 実用特許と意匠特許の2つの主要な特許があります。

  3. 特許、商標、著作権の違いは何ですか?

    特許は、本または画像などの創作物の表現内容ではなく、本の新しい印刷方法や新機種のカメラといった特定の発明を保護する点で、著作権とは異なります。

    特許について詳しくは、欧州特許庁のウェブサイト(またはイギリスの場合、UK IPOのウェブサイト)をご覧ください。

  4. Amazonに出品する際、第三者の特許を侵害していないことはどのように確認できますか?

    特許関連の問題については、商品のメーカーまたは正規販売代理店にお問い合わせください。コンテンツまたは商品が第三者の特許を侵害しているかどうか不明な場合は、Amazonに出品する前に法律の専門家に相談してください。

香りの似た香水


  1. 香りの似た香水とはどのようなものですか?

    香りの似た香水とは、ブランド品の香水(「オリジナルフレグランス」)の香りを模倣したり再現しようとしたりする香水のことです。特に、以下が禁止されています。

    • オリジナルフレグランスではない香水の商品説明に、オリジナルフレグランスの名称またはブランド名を使用する。
    • 香水の説明に、オリジナルフレグランスに「似ている」、「インスパイアされた」、「共通点がある」のような表現を用いる。
    • 香水にオリジナルフレグランスの名称に似たような名前を付ける。
    • Q&A欄、URL、または購入者からのコメントへの回答で、オリジナルフレグランスに言及する。
    • その香水とオリジナルフレグランスの関連性について購入者に説明するため、ガイダンスを提供したり、購入者に連絡したりする。
    • 関連性の情報を含む画像(その香水がどのオリジナルフレグランスに対応しているかを購入者が調べることができる表の画像など)をアップロードする。
    • このような相関表または情報を、ソーシャルメディアを含む外部ウェブサイト上に掲載する。

工業意匠


  1. 工業意匠とは何ですか?

    工業意匠は、商品に適用される一連の線と色、または物品の装飾的な製造品の原型を、法的に保護するものです。工業意匠は商品の外観を保護し、本来の商品に関連付けられます。

  2. Amazonに出品する際、第三者の意匠に違反していないことはどのように確認できますか?

    商品の製造業者または販売業者が、意匠関連の問題についてサポートできる場合があります。コンテンツまたは商品が第三者の意匠権を侵害しているかどうか不明な場合は、Amazonに出品する前に法律の専門家にご相談ください。

実用新案


  1. 実用新案とは何ですか?

    実用新案は発明の中でも「小さな発明」を法的に保護するためのものです。 登録システムは、特許の場合と似ています。すべてのヨーロッパ諸国で実用新案の規定があるわけではありませんが、スペイン、イタリア、フランス、ドイツがこの種類の知的財産権を取り扱っています。

  2. 実用新案と特許の違いは何ですか?

    基本的な定義では、実用新案は特許と非常によく似ていますが、実用新案権の取得要件は特許よりも厳格ではありません(目新しさ、発明の手順、工業における用途の調査がなく、より早く登録可能です)。

  3. Amazonに出品する際、第三者の実用新案権に違反していないことはどのように確認できますか?

    商品の製造業者または正規販売代理店が、実用新案関連の問題についてサポートできる場合があります。コンテンツまたは商品が第三者の実用新案権を侵害しているかどうか不明な場合は、Amazonに出品する前に法律の専門家にご相談ください。

    実用新案について詳しくは、European IPR Helpdesk(欧州知的財産権ヘルプデスク)をご覧ください。

意匠


  1. 意匠とは何ですか?

    意匠は、商品全体または一部の外観、特に商品の線、曲線、色、形状、表面の構造、材質、または装飾といった特徴に基づく外観を法的に保護するものです。商品には、パッケージ、グラフィックシンボル、フォントが含まれる、任意の工業品や手工業品が含まれます。分解し、再組み立てできる商品の場合、商品の一部も保護の対象となります。

    意匠は地域別に保護されるため、意匠所有者は通常、国固有の機関(例:ドイツのDPMA、イタリアのUIBM、スペインのOEPM、イギリスのUK IPO)または欧州連合知的財産庁(登録共同体意匠の取得)などのクロスボーダー機関に意匠を登録することで意匠を保護します。

    EUおよびイギリスの法律によると、意匠を登録することはできますが、未登録の意匠も一定の範囲で保護されています。未登録の意匠権は自動的に取得されるため、手続きの必要はありません。EUにおける未登録の意匠権については、対象の範囲および期間(3年)に対して、EUで登録済みの意匠権より制限された保護が適用されます。イギリスにおける未登録の意匠権は、EUにおける未登録の意匠権とは異なります。特にイギリスでは、意匠文書に最初に記録された時点から、またはそれ以前に物品が最初に作成された時点から、最大15年間存続します。

  2. Amazonに出品する際、第三者の意匠に違反していないことはどのように確認できますか?

    商品の製造業者または正規販売代理店が、意匠関連の問題についてサポートできる場合があります。コンテンツまたは商品が第三者の意匠権を侵害しているかどうか不明な場合は、Amazonに出品する前に法律の専門家にご相談ください。意匠について詳しくは、EUIPOのウェブサイト(またはイギリスの場合、UK IPOのウェブサイト)をご覧ください。

並行輸入品

並行輸入品とは何ですか?

欧州経済地域

知的財産権の所有者(特に、商標権者、著作権所有者、およびそのライセンス保有者)は、出品者が欧州経済地域(EEA)以外から商品を仕入れた場合、出品者によるEEA内でのその商品の輸入または出品を禁止することがあります。

この禁止事項は、権利所有者がEEAでの商品の販売を禁止する権利を有する場合、権利所有者が同じ商品タイプをEEA内で販売しているかどうかにかかわらず、権利所有者がEEA内で知的財産権を保持している限り適用されます。このため、たとえばEEA以外(イギリスや米国など)またはEEA内の非公式チャネルから調達したブランド商品やメディア商品をAmazonのEUストアに出品する場合は、このような並行輸入を権利所有者に禁止されないよう、専門家の法的なアドバイスを求めてください。さもないと、権利所有者が知的財産権侵害として、AmazonのEUストアへの出品を停止するようAmazonに求める可能性があります。消尽が適用されるかどうかは商品ごとに異なる場合があるため、出品する各商品の関連する状況を確認する必要があります。

EEA以外の地域から仕入れた並行輸入品のEEA内での販売については、権利所有者の同意を得ていても、EEA以外の商品が少しでもEEA版と異なる場合(パッケージ、保証内容、商品のバリエーションなど)、顧客満足度に影響を及ぼす可能性があります。購入者からの低い評価を避けるために、商品について適切に説明してください。

イギリス

イギリスの法律はEEAの法律と非常によく似ています。知的財産権の所有者は、出品者、出品者の仕入先、または上流の仕入先がEEAまたはイギリスで商品を販売するための同意を所有者から得ていない限り(つまり、EEAまたはイギリスで商品が「消尽されている」状況ではない限り)、イギリスでの商品の輸入または出品を禁止できます。 権利所有者は、EEAでの商品の販売に同意していない場合、イギリス以外のAmazonヨーロッパストアでイギリスから仕入れた商品の販売を禁止できることに注意する必要があります。

(違法な)並行輸入品を出品しないようにするには、どうすればよいですか?

欧州経済地域

AmazonのEUストアでは、権利所有者の同意を得て自身で輸入した商品、または直接的または間接的かを問わず、権利所有者よりEEAへの輸入を許可された仕入先(例:権利所有者の子会社またはEEA正規販売代理店)から仕入れた商品のみを出品するようにしてください。権利所有者が出品者によるEEA以外の商品の販売に異議を唱える場合、権利所有者の同意を得てEEAに輸入されたことを証明する必要があります。そのため、これらの商品に関する請求書や委任状を必ず保管してください。

例: 第三者の書籍の中古本をEEA内のAmazonで出品する場合、著作権で保護されている第三者の作品を販売していることになります。通常、EEA内の出版社や正規代理店から本を購入した場合、消尽原則で保護されます。ただし、出品者、出品者の仕入先、または上流の仕入先がEEA以外で本を購入した場合、EEAで転売することにより著作権を侵害する可能性があります。

イギリス

AmazonのUKストアでは、権利所有者の同意(EEAまたはイギリスでの販売の同意を含む)を得て自身でEEAまたはイギリスに輸入した商品、または直接的または間接的かを問わず、権利所有者よりEEAまたはイギリスへの輸入/販売を許可された仕入先(例:権利所有者の正規の子会社か、EEAまたはイギリスの正規販売代理店)から仕入れた商品のみを出品するようにしてください。権利所有者が違法な並行輸入品であるという根拠で出品者による商品の販売に異議を唱える場合、権利所有者の同意を得てイギリスまたはEEAに輸入/販売されたことを証明する必要があります。そのため、これらの商品に関する請求書や委任状を必ず保管してください。

例: 第三者の書籍の中古本をイギリスのAmazonで出品する場合、著作権で保護されている第三者の作品を販売していることになります。通常、EEAまたはイギリスの出版社や、EEAまたはイギリスの出版社の正規代理店から本を購入した場合、消尽原則で保護されます。ただし、出品者、出品者の仕入先、または上流の仕入先がEEAまたはイギリス以外で本を購入した場合、イギリスで転売することで著作権を侵害する可能性があります。

アカウントに警告が表示された、または停止された場合の対処方法


  1. 知的財産権の侵害が報告されたため、出品情報が削除されたという警告が表示された場合はどうすればよいですか? 自分自身が知的財産権を所有している場合はどうすればよいですか?

    権利侵害の警告が表示された場合、異議を申し立てる方法が複数あります。

    1. Amazonで一度も出品していない商品に対して警告が表示された場合、受け取った通知に返信して、報告された商品を一度も出品したことがない旨をお知らせください。Amazonで調査し、エラーが発生したかどうかを確認します。
    2. 苦情を申し立てた権利者との関係が確立されている場合(ライセンス契約、製造契約、販売代理店契約など)、権利者と連絡を取り、苦情を撤回してもらうよう依頼することをお勧めします。権利所有者からAmazonに撤回の申し立てがあった場合、コンテンツを回復することができます。権利所有者の連絡先情報は、出品者が受け取った警告に記載されています。
    3. 権利所有者またはAmazonが、商品の出品情報を誤って削除したと思われる場合、受け取った通知に返信し、誤りであると思われる具体的な理由をお知らせください。必要に応じて、商品の真正性を示す請求書または注文番号を提供してください。Amazonが出品者から提供された内容を再調査し、その後コンテンツを回復する場合があります。

  2. 知的財産権の侵害に関する複数の警告が表示された場合、どうすればよいですか?

    知的財産権の侵害に関する複数の警告が表示されるものの、正規品を出品していると確信している場合、セラーセントラルのアカウントから以下の情報を記載して異議を申し立ててください。

    侵害を申し立てられているASINのリストと、以下より少なくとも1点:

    1. 商品の真正性を示す請求書、または
    2. 商品の真正性を示す注文番号、または
    3. 権利所有者による権限付与書面(Eメールの転送は不可)

  3. アカウントが停止された場合、どうすればよいですか?

    権利者が出品者の商品またはコンテンツに対して知的財産権侵害を通知したため出品者のアカウントが停止された場合、以下の情報を記載して、申し立てを提出してください。

    アカウントダッシュボードから申し立てを送信するか、届いたアカウント停止通知に返信してください。Amazonは出品者の申し立てを評価し、アカウントを回復できるかどうかを判断します。Amazonでは、繰り返し権利を侵害するユーザーに対して、適切な状況下でアカウントの閉鎖を行う場合があります。

  4. 第三者の知的財産を侵害していることを知らなかった場合は、どうなりますか?

    出品者は、法令およびAmazonのポリシーに従う必要があります。Amazonは、知的財産権侵害の申し立てを真摯に受け止めます。出品者が自覚のないまま第三者の知的財産権を侵害している場合でも、Amazonでは措置が実施され、出品者のアカウントに警告が表示されるか、利用停止となることがあります。ビジネスにおいて、知的財産権の侵害を回避するための適切な手続きを確実に行うことができるよう、ぜひ法律の専門家にご相談ください。

  5. 並行輸入品の通知が届いた場合、どうすればいいですか?

    商品が違法な並行輸入品ではない場合は、権利所有者に連絡を取り、直接異議を申し立てて、主張を撤回してもらえるよう依頼することを強くお勧めします。権利所有者から返信がない場合にのみ、販売した特定の商品が権利所有者の許可を得てEEAに輸入され、関連する地域(EU/イギリス)で販売されたという証拠をAmazonに提供することで、異議を申し立てることができます。権利所有者の正規販売代理店から仕入れた旨が記載されている請求書も、このような証拠のひとつになります。

地理的表示

1.地理的表示とは何ですか?

地理的表示(GI)は、特定の地理的な原産地があり、その原産地に由来する品質や評判を有する商品に使用される標識です。GIとして機能するには、商品が特定の場所を原産地としていることを示す標識が必要です。また、商品の品質、特徴、評判は、基本的に原産地に由来するものでなければなりません。品質は地理的な生産地に影響を受けるため、商品とその元の生産地との間には明らかな関連性があります。

2.地理的表示によりどのような権利がもたらされますか?

地理的表示の権利により、当該表示を使用する権利を有する出品者は、該当する規格に適合しない第三者の商品にその表示が使用されることを防止できます。たとえば、ダージリンの地理的表示が保護されている管轄区域で、ダージリンティーの生産者は、その茶園で栽培されていないお茶、または地理的表示に関する実施規則に定められた基準に従って製造されていないお茶に対して、「ダージリン」(Darjeeling)という用語を使用させないようにすることができます。

ただし、保護された地理的表示により、その所有者がその表示に関する基準に定められたものと同じ技法を使用した商品の製造を防止することはできません。通常、地理的表示を保護するには、その表示を構成する標識の権利を取得する必要があります。

地理的表示について詳しくは、WIPOのウェブサイトをご覧ください。

3.保護された地理的表示を使用できるのは誰ですか?

保護された地理的表示を使用する権利は、当該商品の特定の生産条件を遵守する、規定された地理的地域の生産者に帰属します。

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